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音楽はやはりCDで。

ストリーミング全盛のこのご時世。
耳にタコができるほど聞かされた話ですが、音楽業界でもCDの売り上げはこの10年ほどのあいだに激減しました。

しかし、それでも僕は、CDで音楽を聴くことを強く勧めたい!

主張は2点。

「選択肢が無限にあることはそんなに幸せか?」
「線を繋いで面を創ることが音楽の楽しみではないか?」

選択肢が無限にあることはそんなに幸せか?

ストリーミング、例えばSpotifyならば、パッとひらめいた聴きたい楽曲をすぐにその場で聴くことができます。

「聴きたい曲がいつでもどこでも聴き放題!」

聞こえは良いですが、無限に選択肢があることは本当に幸せなことなのでしょうか。
一般的に知られている話ですが、人間はあまりに多くの選択肢を与えられると”最善”を選びかね、幸福度・満足度はむしろ低下してしまいます。

聴きたい楽曲があるならば聴き放題は願ったり叶ったりですが、何となくスマホとイヤホンを手に取った場面に考えを巡らせたならば、無限に広がる楽曲の海に溺れる自分の姿を容易に想像できるのではないでしょうか。

散発に聴いた音楽は我々の心に残るのだろうか?

選択肢が無限にあることに関してもう一点。
散発的に聴いた楽曲が、我々の身体に、心に、どんな足跡を残し得るのか、というお話です。

私的な感覚ではありますが、1度聴いてそれほど印象に残らなかった楽曲も、3度聴けば何となくその形というものが印象に残ってきます。
1度聴いて「いい曲!」とときめいた楽曲ならなおさらで、聴けば聴くだけ楽曲の細部が美しく耳の底まで響くようになります。

先に述べたように、ストリーミングには無限に選択肢があるという”利点”があります。
その一方で、特定の楽曲を聴き込む機会が減るという”機会損失”も引き起こし得ます。

「色んな音楽を聴きたい!知りたい!」と次から次へとアーティストをあさったところで、自分の中にどれだけの楽曲が記憶として刻まれるでしょうか。
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今回はストリーミングを否定するばかりでしたので、CDで「線を繋ぎ面を創る」ことに関してもまた改めて書こうと思います。


(2017/2 London-U.K.)